ポリマー改質

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クレイトンポリマーはスチレン系樹脂、ポリオレフィン、エンジニアリングプラスチックなど、多種類のプラスチックにブレンドして、それらの性能、主に耐衝撃性能を改良することが可能です。

クレイトンポリマーはこのようなプラスチックの室温および低温での靭性を高めることができ、用途に応じて透明または不透明にもできます。異種のプラスチックを相溶化させ、両者の特性を引き出す手助けもできます。また、スクラップや粉砕再生材の耐衝撃性を回復させることもできます。

 

スチレン系樹脂

クレイトンのスチレン末端ブロックは、結晶ポリスチレンや高衝撃ポリスチレン(HIPS)との相溶性に優れているので、有効な衝撃性改質材となります。

不透明品の用途では、クレイトンD1101、D1102またはD1184が使用されます。D1184は最も改質効果の高いグレードですが、分子量が高いので加工性に劣ります。D1102は最も分子量が低く加工が容易なので、せん断速度のマイルドなコンパウンディング装置(シングルスクリューなど)しか使用できない場合にしばしば用いられます。

 

ポリプロピレン

改質していないポリプロピレン(PP)は、高剛性で耐熱性に優れています。しかし、特に低温での耐衝撃性に劣ります。クレイトンポリマーとポリプロピレンの組み合わせは、室温および低温での強靭性を改良します。この組み合わせは、透明性に優れています。

耐衝撃性PPが使用される多くの用途では、高流動性、高剛性および耐衝撃性能の優れたバランスが求められます。これらの用途では、高メルトフロー(› 30g/10 min)のPPが使用され、剛性を補うために、しばしばタルクを充填します。これらの組み合わせは、自動車用のインストルメントパネルや外装のバンパーシステムなどの薄肉部品の設計に用いられます。

不透明品の用途では、D1102、G1657、G1652が推奨されます。D1102、G1652は低分子量グレードで微細分散できるため、最良の結果が期待できます。G1657は、流動性とモジュラスの最良のバランスおよびタルク充填PPコポリマーブレンドとの組み合わせで、優れた衝撃強度を提供します。優れた耐候性、耐劣化性能が要求される用途に関してはクレイトンGポリマーを使用してください。

透明性の用途では、MD6932、MD6945が透明PPの改質用途に推奨されます。両製品グレードともペレット形状なので、取り扱いや混合が容易です。クレイトンGポリマーとPPの組み合わせは、蒸気、エチレンオキサイド、電子線あるいはガンマ線滅菌が可能です。クレイトンの耐衝撃改質PPは、チューブやフィルムおよびシートなどに適用できます。

 

ポリアミド

ポリアミド(PA)のような極性をもつ熱可塑性エンジニアリングプラスチック(ETP)との相溶性を改良するために、クレイトンはFG1901およびFG1924を開発しました。これらのポリマーは、SEBS製品の無水マレイン酸変性によりつくられる官能基化ブロックコポリマーで、ナイロン(PA-6、PA-6.6)を強化するための効果的な改質剤です。飽和されたゴム中間ブロックは、ETPプロセス条件の熱劣化抵抗性や耐候性などを満たすことができます。

 

ポリフェニレンエーテル

クレイトンポリマーはポリフェニレンエーテル(PPE)に相溶する効果的な耐衝撃改質剤です。スチレン系樹脂の場合と同様に、分子量の高いスチレン系ブロックコポリマーほど、PPEを強化する改質効果が高くなります。クレイトンD1184、D1101、D1102コンパウンドは、PPEの衝撃性の改良に使用することができます。これらのグレードを高温で加工する場合には、劣化を避けるよう注意が必要です。耐候性や加工時の耐劣化性が求められる場合には、G1651、G1654、G1650、G1652、G1701、G1702の使用を推奨します。

 

ポリカーボネート

ポリカーボネート(PC)は、もともと非常にタフな材料と考えられています。薄い部材(< 3.2mm)の室温でのノッチ付きアイゾットの値は、およそ961 kJ/m2です。しかし、厚い部材(≥ 6.4 mm)では脆くなり、ノッチ付きアイゾットの値は、わずか107-214 kJ/m2の範囲となります。クレイトンG1651ポリマーをPCに5%添加すると、6.4 mm厚のノッチ付きアイゾットの値は、室温で6倍に増加します。

 

相溶化剤および耐衝撃性改質剤

現在製造されている多くの最終製品は特定のニーズに合うよう、設計、配合された特殊製品です。ほとんどの製品では、要求を満足するために多くの異なるタイプのポリマーを使用する必要があります。クレイトンポリマーはユニークで様々なタイプの樹脂に対して、相溶化剤の働きと同時に、耐衝撃性の改質剤としても機能します。また、未使用樹脂だけでなく、再生樹脂にも適用することが可能です。クレイトンポリマーによる相溶化と衝撃性改質が可能な樹脂システムの一例は、以下の通りです。

 

  • ポリプロピレン/ポリスチレンまたはPPE

  • ポリエチレン/ポリスチレンまたはPPE

  • ナイロン/ポリエチレンまたはナイロン/ポリプロピレン

  • ナイロン/ポリスチレンまたはPPE

  • ポリプロピレン/ポリエチレン

 

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